まーしー

マッドマックスのまーしーのレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.0
近未来を舞台に、警察官マックスの復讐劇を描いたアクションムービー。マックスを演じたメル・ギブソンの出世作。
低予算ながら大ヒットし、一時期、「製作費と興行収入の差が最も大きい映画」としてギネス記録を持っていたほど。

荒涼とした広大な原野。そこを通る一本道。荒廃感の漂う独特の世界観が良い。
青い空や茶褐色の荒地、ねずみ色のアスファルト道を舞台に描かれているのは、警察と暴走族のリベンジ合戦だけ。この一本足だけで飽きさせないのが、本作の素晴らしいところ。

乗り物に無頓着な私ですら、本作に登場する自動車やバイクが格好良く見える。
タイヤ痕を残す走法、爆音を鳴り響かすエンジン、そして疾走感あふれるカーチェイス。
自動車やバイクをここまで格好良く撮った作品もそうないだろう。

キャラ立ちした敵も本作の魅力の1つ。
中でも、暴走族のジョニーが印象的。
最もマックスの怒りを買った相手ながら、実は腰抜け。しかも、暴走族のヘッドでないという中途半端な立ち位置。そして、クスリでラリったり犯罪まがいのことを行ったりしながらも無罪放免となったイヤな奴。
そのような悪党ジョニーをマックスが復讐する様子は見ごたえ十分。これまでの鬱憤を晴らすかのよう。

ぜひ、皆さまにもご覧いただきたい。