なお

マッドマックスのなおのレビュー・感想・評価

マッドマックス(1979年製作の映画)
3.2
「マッドマックス」シリーズ第1作。
5月31日公開のシリーズ最新作『フュリオサ』鑑賞に向けマラソン開始。
おでこ黒塗りのアニャを早く映画館で見たいんだ。

今や名優として知られるメル・ギブソンの出世作としても有名。
また劇中の特殊撮影技術や舞台設定など、後年制作される作品に数々の影響を与えた。

✏️復讐の鬼
マッドマックスといえば
「汚物は消毒だァ~~~!!!」
…って感じのもっと世紀末な感じの作風と世界観かと思っていたんですが、1作目は割と現実的な感じなんですねぇ。

世界観の詳しい説明らしい説明こそないが、主人公・マックスの住む街は犯罪と悪がはびこる治安の悪い街であり、マックスはそんな悪党(この世界では暴走族)を取り締まることを生業としていることが分かる。

今から40年あまり昔の映画であるため、大仰な劇伴、ストーリー上のテンポの悪さはまあご愛嬌の範囲内。

しかし本作の見どころともいえる、クルマとバイクを使用したカーアクションシーンは今見ても迫力十分。
まだCGが普及していない1970年代後半、クルマやバイクをこれでもかと壊しまくる撮影手法には驚いた。

「撮影中に死者が出た」
とウワサされるほど無茶なカースタントは、CGには演出できないスゴ味。
CG隆盛の今だからこそ見ていただきたい。
(なお、この死者が出たというウワサはキャスト陣や当時の撮影スタッフによって否定されている)

またこちらの予想を上回るストーリーも◎。
子どもが痛い目に遭わないのがセオリーの洋画において、マックスの妻子が容赦なくバイクによって轢死させられるというショッキングすぎる展開。
この一件が、マックスを「復習の鬼」へと変貌させる。

「地の果てまでも追い詰める」を地で行くマックスの復讐劇、そして放浪の旅は、より世紀末感を増した次作『マッドマックス2』へと続く…

☑️まとめ
本作は低予算映画としても知られ、1999年公開『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に抜かれるまで、「製作費と興行収入の差が最も大きい映画」としてギネスブックに登録されていた。

他にも予算を抑えるため、昔使われていた水道局の建物や往来の少ない路上で撮影を行うなど、「低予算でも面白いものを」という気概にあふれた映画でもある。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2024年鑑賞数:37(19)
※カッコ内は劇場鑑賞数
なお

なお