鴉

マッドマックスの鴉のネタバレレビュー・内容・結末

マッドマックス(1979年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと映画の構成に関する話になると思うんでネタバレ込みのレビューになると思います。

マックスのMADがMAXになる話。
序盤の方で妻と娘をやられてしまうのかなと思ったけどそのシーンになるまでかなり長かった。
なんでこんな最後に持ってくるのだろう?と思ったし、自分の見てきた作品は序盤の15分、長くても30分までには愛する家族を悪党にやられるなどしてそこから復讐劇が始まるような作品がほとんどだった。
復讐に転じるシーンを序盤に持ってくる事で復讐に燃える主人公を沢山映せるしお客さんもそこを見たいはず。
だけど、この作品は映画の残り20分ぐらいになってマックスは家族を失う。それまで家族関係や悪党達の悪行を映す事で、マックスの家族に対する思い入れが強くなり家族を失った瞬間の重さもより重くなるのだ。
そういう意味でも復讐劇を最後の最後まで取っておく事はありなのかなと思った。
とは言えど復讐劇の終盤以外は退屈かというとそうではない。警察と悪党のチェイスシーンはスピード感がすごいし、クラッシュシーンの迫力は昔の映画であれど凄まじい。
最初の15分にアクションシーンを持ってくるのも良かったし、映画の長さも90分と個人的には適度な長さで見やすかった。
「怒りのデスロード」も良いけど初代MADMAXもかなり良かった。

他にもあのSAWのあれを彷彿とさせるシーンもあってそこも面白かった。
鴉