ジョージ・ミラー、メル・ギブソン、そしてインターセプターの「マッドマックス」デビュー作にして、大出世作。
全てはここから始まった原点、とは言いつつも、シリーズで以降の作品における世紀末感からすれば、まだまだ現実社会としての図式が描かれている近未来の世界。
続編としてパワーアップの典型例は、以降でたっぷりと楽しめるので、割とストレートな仕様はここでのみ味わえるという意味では貴重かも。
本シリーズはド派手なアクションがもちろん有名だが、実は結構台詞がないのも特徴的で本作からも顕著にクールさが現れていいる。
本作においてもアクションやクラッシュシーン、爆発、バイオレンスなどは群を抜いているが、それでもシンプルさが特徴的な1作目。
M.F.P.の隊員には、マックスの親友グースを始め、フィフ、チャリー、ループ、サース、スカットルなど個性的なメンバーが揃う。
そして、ヒュー・キース・バーンが演じる、カワサキ・Z1000にまたがるトーカッターを始め、ナイトライダー、ジョニー、ババなど、毎度シリーズには天晴れな敵役のメンバーが集う。
この時、マックスは警官で友人・家族もいて、という普通の人っぽい設定から全てを失って、狂気の世界へと誘われる。
マックス・ロカタンスキー、神話のはじまり。