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激戦地のmhのレビュー・感想・評価

激戦地(1946年製作の映画)
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アメリカ製プロパガンダ映画のなかでも、いちにを争う珍品「パープルハート」のあとに作られたルイスマイルストン監督のアメリカ製プロパガンダ映画。
「パープルハート」が大ヒットしたもんだから、もはや誰にも文句がつけられなかったみたいで今回も微妙につまらない。この頃のルイスマイルストンはほんとうにダメ。ロシア出身だったり、兵役逃れをしてたりという過去があるので、偏った愛国主義に走ったのかも?
戦争とは関係ない会話が多めのシナリオなんだけど、あまり効果的じゃなかった。
やたらたばこをたかるキャラも面白いけど、アメリカ兵がたばこきらしてるのって一時的なものだからな。枢軸国側やソ連軍の物資不足とはわけが違う。
セリフに「パープルハート」が出てくる。この時代にセルフパロディをやってるのは、かなりの先進的だと思う。
あと、戦争神経症についてのくだりもあった。おそらく原作にあったんだろうけど、映画のストーリーには生かし切れてない印象だった。ただ、やっぱりこれも先進的。
つってもまあ、いまひとつなんだけどね。
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