ろく

コータローまかりとおる!のろくのレビュー・感想・評価

コータローまかりとおる!(1984年製作の映画)
4.3
同時上映は五福星とおなじみのプログラム・ピクチャーだけどしっかりと楽しめる作品になっているのは嬉しいぜ。

原作はおなじみ少年マガジンの同マンガ。第1部と第2部の一部だけ映画化されている。うん、実はこのマンガ単行本で全部持っているんだよ。だから全部わかります。

物語は学校の自由人、新堂功太郎が女子の着替えを覗いたり、パンティを盗んだりするというコンプラってなんだろう映画。今だと嫌悪感しかないが当時なら許せるぜ(いや、昭和の価値観ってなんなんだ)。

物語のスタートは覗きシーンから。その後、生徒会と大アクション。このアクションが楽しい。ところどころギャグを入れるのにアクションはしっかり。それは流石jac。

さらには百人組手や塔を登っての攻防(これはドラゴン危機一髪のオマージュ)などアクションの見所たっぷり。満足ですぜ。あのね、CGなんか使わなくていいのよ。それでも楽しいアクションは撮れるの。最近の日本映画はアクションにCG追加するから誤魔化すことが多くなるんだよ。

お色気ではヒロインの千原麻里がいつもパンチラばかり見せる。でも胸は見せないの!女の子だから。彼女はこの一作だけが映画出演。パンチラ嫌だったのかなぁ。

脇もjacの俳優が固め、真田真之、志穂美悦子、井原剛、大葉健二などどれも嬉しい。当然千葉ちゃんもでるぜ(下手な英語で)。さらにはハナケイや山城新吾、山口良一、さらには「ハンバーガー飛びませんねえ」斉藤祐子まで。いいぞ、好きだぞこの展開。

ラストはマスゲームまで見せてかかる曲は黒崎輝の「純愛ダイナマイト」(歌が信じられないほど下手なんだ)。プログラムピクチャー見たぜって気持ちで満足です。

もう好きだなぁ。福田雄一なんかと違くて最後まで「くだらない」ことを監督は認識しているんだもん。そのチープさがたまらない。鈴木則文はやっぱりおれを裏切らないぜ。
ろく

ろく