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ホワイト・バッジのmhのレビュー・感想・評価

ホワイト・バッジ(1992年製作の映画)
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ベトナム戦争に参加した韓国人兵士とPTSDの話。
自国民が現地で行った民間人虐殺にも触れてる数少ない韓国映画。
ちょうどいま韓国ではその件で裁判が行われているみたい。証言者の口を封じるための凶行が行われるかもとのこと。日本みたいに半分活動家みたいなひとたちによる自虐ドーピングがこれまで行われてこなかったのは、それはそれでバランスがおかしいよね。まあ、そんなひとたちに引っかき回されてる日本は日本でおかしいんだけどね。
閑話休題。
作中の虐殺は、突発的な事故からはじまったものとしてたので、その界隈で有名なライダイハンではなかった。耳を削いでベトコンを倒した証明にするのとか、虐殺とは関係ない部分がかなり強烈。
ほか、アメリカ人の遺体はきれいにしてくれるのになんで韓国人は現地で埋葬するのだろうとか、危険な囮任務に韓国人部隊が配置されたみたいなプロットもあった。それが史実なのか、それとも反米プロパガンダなのかはわからなかった。
PTSDに苦しんでいる描写が、なにかほかの精神疾患とごっちゃになっているような気がしないでもないが、苦しみから解放するための射殺エンドはかなりショッキング。人混みの中発砲したので後ろにいるひとたちあぶねーって。
今度こそちゃんと小説を書こう(ミリタリーライターが小説をものにするための取材が行動動機だった→ひと殺したらそんなん無理だろ=社会的な自殺と見るべきか→そもそも主人公もPTSD抱えているのだった)で、フリーズフレーム→エンドロールだった。
世界市場を意識したアジアンエンタメの韓国映画ではなく、もっと土臭い頃の韓国映画だったのも好印象だった。
面白かった。
mh

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