kuru

2010年のkuruのレビュー・感想・評価

2010年(1984年製作の映画)
2.2
ハルの暴走が人間の命令の矛盾にあったというのは
人間の愚かさを全面に押し出せたのかもしれないが、人工知能の恐ろしさを緩和してしまったように思う
やはり、我々には理解できない何かがAIの特異点の先に起こるのではないかという恐怖が、前作の不気味さを演出できていたと思う
そして、モノリスの一連の動きに関してだが、これも人類のくだらない戦争への警鐘で終わってしまうというのはどうなんだろう
人知を超えた恐怖の存在のはずが、その行動論理がいかにも人間の価値観の中で収まってしまっていて、正直拍子抜けした
古いわりに映像はよくとれていたし、ハルの素直さには感動も覚えたが
私には本作は2001年よりもスケールが小さくなった駄作に思える
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