てくのすけ

2010年のてくのすけのレビュー・感想・評価

2010年(1984年製作の映画)
4.5
『2001年宇宙の旅』はもちろん「スゴい」作品ですが、こちらは「面白い」。どうしても比較されるけど個人的には大好きな作品。米ソ冷戦時代を背景にアメリカとソ連の宇宙飛行士たちが前作で音信を絶ったディスカバリー号の探索に向かいます。宇宙空間の静謐さ、それによる不気味さや神聖さ。全長2kmの巨大モノリス。そして突如放り込まれる異次元の世界。

ロイ・シャイダーにジョン・リスゴーとみんな若く、特にヘレン・ミレンの美しさは際立ってます。初の試みである大気ブレーキをする際にソ連の女性飛行士がカプセルにやって来るとか、リスゴーとソ連飛行士がお互いにパニックを収めるやり取り、木星を眼下に見下ろすカットの怖さと、たまらんシーンが目白押し。最後のHAL9000とのやり取りには泣きそうになります。
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