メル

隣の女のメルのレビュー・感想・評価

隣の女(1981年製作の映画)
3.7
一緒にいるとお互いの個性が強過ぎて苦しくなるのに、どうしても離れることができない男女の話。

昔の恋人同士がそれぞれ家庭を持ち偶然隣人として再会。

身も心もここまでのめり込んだら、そりゃあそうなるよね…な2人。

自分の夫や妻が不倫している事を知った時の配偶者たちのリアクションが好き。笑
フランス映画で大好きなシーンはこうゆうクールで冷静な判断と態度。
決して泣いたり、叫んだり、怒鳴ったりしない。

ファニー・アルダンが何処か掴みどころの無い女として描かれているのは、トリュフォーの心模様の表れか?

椅子に引っ掛けただけでスルリと脱げてしまうドレスを着せたりして、やっぱり監督は彼女の美しいスタイルを見せたかった?(見たかった?)笑

語り部のおばさんの存在が中々良く、彼女自身の美学も素敵。

昔だれかが言った、恋人と別れる時は噛み終わったガムを捨てる時の様にしっかりと紙に包んで捨てなさい。さもないと後で酷い目に遭う。 
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