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Uボート 最後の決断のvilljobbaのレビュー・感想・評価

Uボート 最後の決断(2004年製作の映画)
3.5
ドイツ映画の方のDas Bootを観ようとして間違えて借りてくる失態。
なんで最初の語り英語なんだよと思ってたらいきなりザンダーバークレーが出てきて悟る。何がムカつくかって、原題はIn enemy handsだという。ややこしい邦題に怒り倍増。

これは、逆に言えば一切のネタバレ無しで観れるということであって。ティルシュワイガーが堂々と画面に表れる嬉しいサプライズで怒りが消え去り、姿勢を変えて映画鑑賞モードに戻る。
最終的には結構良い映画に出会えて良かった。後半からおもしろい。
第二次大戦中、色々あって沈められたアメリカの潜水艦の生き残り乗組員たちが、ドイツのUボート艦長の気まぐれで助けられ、協力して助かろうとする話。

最初は元凶がアメリカで、助けてもらったくせして敵対してるのがムカついたりしたけれども、後半では良い流れになっていく。
状況や国境よりも何よりも、命こそが最優先で大事であるということを何度も強調してくるけど、やっぱこういうの大事だよね。無数の戦争映画で何度も語られているとはいえ。
戦争なんてどうでもいいんだ!みんな生き残ればみんな幸せなんだ!みたいな。
序盤の小学校爆撃電報のシーンで、それを視聴者に考えさせてくれるのが良い。
最後の妻の語りがジーンとくる。心からのありがとうが出てくる。
自分の国で戦争が起きていない時代に生まれてきて本当に良かった。

色々あって潜水艦と関わりの深い研究をしてたり、こういう閉鎖空間での物語が好きなのもあるのに今まで潜水艦モノを観てこなかったので、見つけ次第有名な方のUボートを観ようと思う。
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