ゆき

夢売るふたりのゆきのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
3.8
万に一つのタイミング

“ふたり”だからこそできた人生の回り道。
仕返しにも思える妻の作戦と妻のために実行する夫。
どんな状況でも食に関わる仕事にこだわる夫。
正当化するために使う「借りる」という言葉。
二人が対照的に感情を募らせていく様子が印象的。
女性たちの目線の温度にすべてが託されているような2時間ちょっとでした。ある意味女性に向けた応援賛歌。
救いを求める手を足で払う、お風呂のシーンが記憶深い。
人を頼って生きるって楽に見えて、気の回る人だとそう楽ではない。

×××
東京の片隅で念願の小料理屋を持った夫婦。しかし火災で店は全焼。絶望の淵にいた夫は酔った勢いで店の常連客だった女性と関係を持つ。悟った妻は夫を使い結婚詐欺で店の再開資金を得ることを思いつく。
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