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夢売るふたりのumicoのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
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えっぐ。胃もたれしちゃいそう
このエグさは、女性ならではのものだと思う
ある種、ホラー映画でもいいと思うけど…

思うことが色々ありすぎて、久々に交々しちゃった

寂しいと、許さない
その二つの波が揃ってしまった時、狂気が生まれる
里子は頭が良くて、勘が鋭いからこそ、見たくないものまで、見えてしまう
素直でいい子なバカ女になれたら、どんなに楽か。。それができない女のプライド

復讐心 
それは、誰もが心の底に抱えているもので、一度芽生えてしまうと、そう消えない。それがいいバネになる事もある。だがバネは、必ず帰ってくる。
里子の、自分を犠牲にしてまで成し遂げたいという執念は、まさに狂気そのものだった。だが、復讐心が満たされることはない。許す事、これができない限り、終わりはない。
彼女はそれに気づいていた。だけど、やめなかった、あるいはやめられなかった。
目的地を失った靴は、ただただ擦り減っていくばかり。切ないなぁ

ネバネバでドロドロでヌメヌメ。
これが人間、これこそが人間、そんな映画。
泥まみれになっても、強く、図太く、生きてゆきたいものです


それにしても、悪い女は、いつだって魅力的という、皮肉たるや。。(影があるから、キラキラして見えるだけなのだけれどね)
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