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夢売るふたりのアイのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
3.7
ミーハーに見ると阿部サダヲが可愛い。シャランラシャランラヘイヘイヘイ~♪って感じに、淋しい女の心にすっと忍び込む男。金無しの板前なのに欲しくなる男。私も100万は無理ですが、20万くらいでサダヲに夢を売って欲しいです。(←安すぎ!)ハマリ役。サダヲだから説得力あった!
えぐい話ですが救いはあって、ラスト近くの鈴木砂羽と松たか子が横断歩道で再会する場面が印象に残る。あそこで気付いて、昔(詐欺を始める前)に戻っていく。更生していくんだろうな、と思える。夢を売って失ったものをいつか夫婦で取り戻せるはず、という予感で終わるのはいい。
個人的にデリヘル嬢の紀代=安藤玉恵が演技を含めて良かったと思う。一見、不幸のドン底にいる女だけど、出てくる女たちの中でいちばん幸せに生きている。男に頼らず誰にも寄りかからず自分の足で立っていられる喜び。安藤玉恵は良い女優ですよね!!
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