ねこじた

夢売るふたりのねこじたのレビュー・感想・評価

夢売るふたり(2012年製作の映画)
4.1
言葉で伝えるのではなく、表情や仕草やモチーフで、感情を読み取らせる西川監督の表現方法は読書に似てる。
音楽に頼らない観せ方も好み。
100組夫婦がいれば100通りの愛の形があると思う。
当人達にしかわからない歪で出鱈目な愛になるほど、絆は深くなり、それを確認したくて間違えた方向に走るのかも。
私には里子の歪んだ気持ちがヒリヒリとしながらも理解出来た。

騙される女性達には、騙されて良いから生きたいと思ってる強さが見える女性達で気持ち良かった。

あと、包丁の使い方、笑うとこじゃないかもだけど笑ってしまった。

話題の松たか子の自慰シーンやけど、何が良いって最中の電話のタイミング。西川美和の絶妙の感性を感じた。
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