日本版「アメリ」みたいな言われ方を公開時はされていたようだが、むしろ奉仕された側にあたるのがエイコだ。
エイコは元来小心者のため押しの弱さによって借金取りに追われる毎日。
そんなエイコが倒産した社長の自宅で詰め寄ろうとしたら、家の中にはボケた爺さんが加代お帰りと迎え入れてくれる。
何とも先行き不透明な始まりだが、次第にこのボケ老人の正体が明かされエイコとの関係性が複雑になっていく。
ちょっといい話を映画化したらこうなるという例だが、中身は麻生久美子のアイドル映画ともいえる。
いかにも気の弱そうな類なのが可愛さを引き立てる。
麻生久美子が好きなら楽しめるのは間違いない。