KnightsofOdessa

ハタリ!のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ハタリ!(1962年製作の映画)
5.0
[動物野郎たちの仕事とロマンス] 100点

ワーカホリックな動物野郎が戦争映画ばりの仲間意識とハードボイルドな仕事への終着を見せつける"お仕事映画"とロマンス映画を巧妙に混ぜ合わせた社畜系スクリューボール(?)。ということで、これは正しく『コンドル』と地続きにある作品である(冒頭の一文は『コンドル』からの流用)。舞台は南米の飛行場からアフリカの大地へと広がり、仲間にはワールドワイドになって更に女性が加わり、『コンドル』よりも賑やかで開放的な物語が展開される。キリンに始まり、ガゼルやシマウマやサイを捕獲するためにサバンナをジープとトラックで爆走し、縄をかけるという作業を何度も描いているのだが、全てに命が掛かってるのが肌で感じられるので全く飽きない。特に初回のキリン捕獲戦は、トラック後部で転げ回る赤シャツのダラスが可愛すぎて可愛すぎて…(個人的にはブランディ派です)。今回は小道具を使うネタは少なめだが、代わりに動物を使ったネタが豊富で、小象が吠えてヤギが暴れまくったり(ミルクを頭から被るお茶目なジョン・ウェインが見られる)、小象が爆走して缶詰タワーを破壊したり、ダチョウが逃げ出したり、チーターが風呂場に来たりと見たことない展開で溢れている。噂に違わぬ最強の面白さ。余裕のオールタイムベスト行き。
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