浅野公喜

放課後の浅野公喜のレビュー・感想・評価

放課後(1984年製作の映画)
3.7
転校先の学校のチンピラ達から嫌がらせを受ける兄妹を描いた「13日の金曜日」のショーン・S・カニンガム監督による学園バイオレンスアクション。ちょっとした掘り出し物でした。あまりにシンプル過ぎるタイトルで損しているかもしれません。

ジェームズ・スペイダーがリーダーのチンピラ達(ヤク中)は車を傷つけたり動物の死骸を投げつけたりと段々エスカレートしていき、ショットガンを持ったり妹を襲おうとしたり動物の血を浴びせて犬に襲うように仕向けたりゲスっぷりを遺憾なく発揮、そして軍人を父に持つ兄妹もそれに負けじと派手に報復するので時に青春物な雰囲気も醸し出しつつ結構エネルギッシュです。終盤は兄妹が住んでる叔父の遊園地で戦うのですがジェットコースターに轢かれたり「燃えよドラゴン」の様な鏡の部屋が登場する等遊び心に溢れており、ガソリンのノズルに火をつけ火炎放射器のようにして威嚇するのもユニーク。

出演はジェームズ・スペイダー以外も「フルハウス」のロリ・ロックリンやBTFのマーティ役に最初抜擢されていたエリック・ストルツ、「ハロウィン3」「クリープス」「マニアック・コップ」等ホラー系によく出演しているトム・アトキンス等地味に豪華。
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