JTKの映画メモ

二十四の瞳のJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
4.0
恐らく子供の頃観て以来の再鑑賞。
さすが天才、木下恵介。
見事な映画。見事な反戦映画。
声高に反戦を謳ってはいない。だから見事。
観てて悲しく辛いシーンが多いのであまり好きなタイプの映画とは言えないが、自然とラストは心揺さぶられる。
ちょい前までは、こういったベタなストーリーの作品は敬遠していたし、木下恵介も食わず嫌いだった。
間に合ってよかった。

デコちゃんの自伝的エッセイによると、生徒役の素人の人たちとはその後もずっと交流があったらしい。
「小石先生、ボク結婚します」
「あんた、いったいだれ?」
「ボク、ソンキ」
「あ!ソンキ?あんたいくつになったの?」
ずっと、お互い役名で呼んでたそうな。