寿司

二十四の瞳の寿司のレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
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凄まじい傑作。印象的なシーンは多々あるが、全編を通して残酷なまでに戦前戦後の田舎の実情を冷静に映し出してる。童謡が多用されてるせいか、そのギャップが凄い。
ブニュエルの『忘れられた人々』やトリュフォーの『大人は判ってくれない』みたいな、被写体に対する信頼からくる過度な脚色の少なさが見られる良い映画。

何にせよこの映画に通底する「人の命の軽さ」みたいなのが凄すぎる。そして、登場人物が説明することなく、たたずまいで物語ってるのがしびれる。昨今の戦中戦後を描く日本映画に見せてやりたい。聞いてるか!『ゴジラ−1.0』の山﨑貴!!!
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