ばんがど

二十四の瞳のばんがどのレビュー・感想・評価

二十四の瞳(1954年製作の映画)
4.2
名作。
戦闘も空襲も描かずに戦争の悲劇を描き出す。というより戦争の手前にあった貧困と不平等という根っこから丁寧に描いているので、どこか絵空事でステレオタイプな僕ら世代の戦争映画とは別次元のパワーを持っている。彼ら彼女らがが時代のうねりに抵抗し切れなかったように、戦争もなく貧困も不平等も少なくなった今の社会に甘んじててはいけないと感じた。そして彼ら彼女らが教師に送ったプレゼントには彼ら彼女らが見事に時代を変えたという希望も感じた。
それにしても七人の侍にゴジラにローマの休日に本作。1954年はすごい年だなぁ。
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