1934年田河水泡原作“のらくろ”のアニメ化。弁士付きのDVDが出ています。製作はおなじみの村田安司作画・監督、脚本青地忠三。弁士が江戸弁なもんで落語っぽい。

【おはなし】
猛犬部隊の休日。江戸っ子べらんべえなのらくろ伍長は、会いにいく家族もおらんしと焼き鳥を食べに。
その主人に過日の山猿部隊との武勇伝を語るのらくろ伍長。しかし焼き鳥の帰り山猿部隊に襲われ重要書類(?)を奪われる。自動車と自転車のカーチェイスに銃撃戦！のらくろ伍長は山猿部隊から重要書類を取り返すことが出来るか？

ブルジョワの豚のご夫婦とか焼き鳥屋の主人、ネズミの小僧などちらっと出てくるキャラクターもキュート。
のらくろの自転車の動きとか中々の迫力。鼻をふごふごさせたりちょこちょこ動くのらくろ伍長はもちろん可愛いんだけど、自転車でのカーチェイスなどディズニーやフライシャーの影響か作画に力を入れているのが伺える。

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のらくろシリーズは昔図書館で全部読んだなぁ、当時の軍国主義のプロパガンダみたいな作品ではあるんやが、そんなん抜きにして普通にコミカルで面白いんよ！可愛いし

のらくろ伍長が頑張るよ！って話

しかしお猿がワンを皆殺しとかめちゃ物騒！

○きっかけ
田川水泡作品を読みたくて。でもすぐには読めず。
Filmarksで検索したら『のらくろ』の短編か2つあることを知った。



○参考
日本アニメーション映画クラシックス　作品解説
伍長に昇進したのらくろ。密書を盗んだ山猿を追いかける！？
https://animation.filmarchives.jp/works/view/43686



○感想
のらくろ強いんか。。。弱いと思いこんでました。すんません。
戦争モノだけど、なんか呑気な感じ。

以下、あらすじ















○あらすじ
今日は祝日。猛犬連隊もお休み。
みんな外出。家に帰る。
のらくろだけは行く宛がない。伍長になっても喜んでくれる親もなし。

のらくろは焼き鳥を食べに出かける。
山猿連隊の隊長を散々ぶちのめしたことで評判になっているのらくろ。
焼き鳥店主に手柄話を聞かれる。
試合を申し込んできた山猿連隊。

猛犬連隊の連隊長「まった」
山猿「軍人の試合にまったなどあるか！」

猛犬連隊連隊長を叩き続ける山猿をのらくろが叩く。
山猿「まった」
のらくろ「軍人の試合にまったなどあるか！」
のらくろは山猿を壁に叩きつけ勝利。

つい話しているうちに5人前平らげたのらくろ。
食べすぎて眠くなるのらくろ。紙くず入れの中で寝る。

山猿連隊が猛犬連隊から重要書類を盗む。いざ戦争となればやつら皆殺しだぜ、と山猿。
それを聞いていたのらくろ。追いかける。紙くず入れが後ろ足から抜けない。抜けた。
山猿たちは前を走っていた豚の御夫婦から車を奪う。ネズミが乗っていた自転車にぶつかる。自転車吹き飛ぶ。
のらくろが飛んできた自転車に乗る。
山猿は銃をのらくろに向かって放つ。

上空では気球で偵察をしている山猿。車に乗る山猿たちにはしごをおろす。
車の山猿たちははしごを登っていく。
のらくろはそのはしごに掴まれなかった。

花火工場に入るのらくろ。
のらくろは打ち上げ花火をあげる。気球に当たらない。
更に大きな打ち上げ花火。気球を通り過ぎる。
のらくろは自分を打ち上げる。気球に乗る。気球を繋いでいたロープが切れる。重要処理を持ってのらくろは飛び降りる。パラシュート。
水に落ちる。水に落ちたはずなのに書類は無事。書類が美味しい。

書類だと思っていたのは、連隊長へのおみやげの焼き鳥。夢オチ。門限まであと五分。急いで帰宅。