平熱

浮き雲の平熱のレビュー・感想・評価

浮き雲(1996年製作の映画)
5.0
めちゃくちゃ良かった大好き!
青い壁の奥の部屋に覗く青のテーブルクロスの上には赤いポットが置いてあって、ただでさえうつくしいそれが静止画じゃなくて過ぎてく背景なのがすごすぎて(のちにそのダイニングルームを使ったシーンはくるのだけど)、何度もそこを巻き戻して見てしまった。アキ・カウリスマキ監督作品をみたのはこれで2作目、切り取る構図に加えて落ちる影が綺麗だなという印象。
状況つらすぎるのに、束の間でもうれしいときは花を贈ること、あれだけ不運に見舞われても険悪にならずに尊重しあっていること、真似したいと思った。しんどい事象に卒倒しつつも、働くことに誇りを持ち続けて前向きに動くのをやめなかったのすごい、そういう希望をもってたい
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