Ark

浮き雲のArkのレビュー・感想・評価

浮き雲(1996年製作の映画)
4.1
2024-69
不況のあおりを受け失業してしまった夫婦が数々の不運に負けずに進み続ける話。



理不尽に職を失くしても文句を言わず、自分にできる最善をする2人。しかし一筋縄ではいかず、なかなか上手くいかない。それでもめげない2人。
シュールさの中に人間の営みが詰まっている。

マッティ・ペロンパーを主人公にする予定だったそうだが1995年に急逝してしまったので、カリ・バーナネンを夫役にして製作されたらしい。夫を窓から見送った後に映る少年の写真はマッティ・ペロンパーの子供時代の写真らしい。カウリスマキ作品に不可欠だった彼を悼むかのように、このシーンだけで50秒使っている。
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