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浮き雲の映画好きのレビュー・感想・評価

浮き雲(1996年製作の映画)
4.6
他のアキカウリスマキ監督作に比べてBGMがけっこう使われている感じがした。
いつも思うけど、画の色合いがきれい。フィンランドのファッションや家の内装とかってカラフルなのかなとそのあたりにも興味が出てきた。
レストランの女性支配人の表情が豊かなのが印象的。地元の人たちに愛されている老舗のレストランがチェーン店に買収されてなくなってしまうのは寂しいね、常連さんたくさんお別れに来てくれてたね。
仕事にやりがいと生きがいを感じて2人仲良く慎ましく暮らしていて、どうして2人に次々と困難が降りかかってくるなんて、神様なんていないのではないかと思うほど。
ラウリが頑なに失業給付を受けないのか理解出来ないが、イロナは前向きに一歩一歩頑張ろうとしている。イロナのようにブレずに立ち向かい努力し強い人になりたいな。
もうダメかここまでか、と思った次の瞬間驚くような光が差してくることもあるんだなと思わされた。
最後こっちまで泣きたくなるような素敵なラストだった。