ゆみモン

ケンタとジュンとカヨちゃんの国のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

2.6

このレビューはネタバレを含みます

施設で兄弟のように育ったケンタとジュン。電動ブレーカーで壁を壊す仕事をしながら、特に夢もなく先輩のイジメに耐える日々。
二人はある日、“ここ”から抜け出す決断をした。職場の事務所をメチャクチャに荒らし、盗んだ車で北を目指して出発する。
目的も計画性もない、陰鬱なロードムービー。(網走刑務所に服役している施設時代の兄貴分に面会に行くというのが目的?)

カヨちゃんの扱いが酷すぎて可哀想だった。二人は、途中で金を抜き取ってカヨちゃんを置き去りにしたが、後で偶然の再会をするのだろうというのは分かり易い。出来過ぎの再会だが、また3人にならないと、ストーリーにならないからやむを得ない。

施設で育った子どもが、みんな不幸になる訳ではないが、どうすればケンタやジュンのような若者が夢や希望をもって暮らせる世の中になるのだろう。

辛くなるばかりの話だが、ケンタとジュン役の松田翔太と岡田将生が綺麗だから見ていられた。
ここまで「ブスでバカ」な女の子の役に徹した安藤サクラも凄い。