オーウェン

湖のほとりでのオーウェンのレビュー・感想・評価

湖のほとりで(2007年製作の映画)
3.2
ミステリー的な雰囲気を醸し出してはいるが、とにかく静かな映画。

小さな村の湖のほとりで発見された少女アンナの死体。
事情聴収を開始した刑事サンツィオだが、関係者と目される家庭はどこも問題を抱えており、サンツィオ自身も家庭に問題を抱えていた。

被害者と加害者の心理が似通ったものだという説があるが、これはミステリーの動機にもなりえる。
だからこそ犯人の可能性がある関係者全員が問題を抱えているという設定なのだろう。

この刑事の落ち着いた推理が余計に静かな雰囲気を作り出している。
しかし犯人にしても動機にしても驚きというよりは、予測できる類である点は物足りないけれど。
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