Cisaraghi

湖のほとりでのCisaraghiのネタバレレビュー・内容・結末

湖のほとりで(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

イタリアにこんな所あるんだー!という、日本にもありそうな山あいの美しい坂の村が舞台。風景だけで半分勝利したも同然の映画だ。イタリア北東部ウディネの近くらしい。一見日本の郊外型住宅地のようにも見えるのは、近年日本の住宅がそれだけ洋風になったから、またイタリアでも古い年代物の家ばかりではないからだろう。外観は日本にもありそうな家だが、内部はさすがにイタリア。
 タイトルにもなっている山と森の間にひっそりと存在しているような静かな湖がまた美しい。

ミステリーとしての話も悪くなかった。精神障害者を家族に持つ者の苦悩をここまで赤裸々に描けるのは、さすが精神医療の最先進国イタリア。
 でも、アンナが脳腫瘍で余命1年という設定は明らかにご都合主義的だったかも。あと、伏線か?と思わせる箇所も全然回収せず放置なのもイタリア映画っぽい笑。

最近よく見るようになったイタリア映画、話の展開もセリフも予想がつかないことがほとんどで、非定型的なのか、イタリアの定型を知らないだけなのかわからないけれど、そこが面白い。

主役の刑事さんが渋い。エルスールのお父さんがあのおじいさん役だと知って驚くなど。
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