たむランボー怒りの脱出

ヒロシマモナムール/二十四時間の情事のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

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広島を舞台にフランス人の女優と日本人の男性の行きずりの恋を描いた日仏合作映画。

劇映画デビュー前には優れたドキュメンタリー監督として知られていたアラン・レネは、この映画の冒頭でも戦時中の広島の映像をモンタージュしていく。
時たまインサートされるのが、裸で抱き合う男女の身体の一部分の動き。

さらにそこにマルグリット・デュラスが書いた台詞(詩)が被さる。

偶然出会った男女の過去の記憶は物語が進むうちに、二人のそれぞれの故郷の記憶そのものと化していく。

男女の恋を描いてはいるが、ロマンス映画として観ると怒ってしまう人が続出すること必至の作品、、

また、24時間情事に耽るわけでも勿論ないので、ZARDの「負けないで」が流れるわけでもない。

映像と詩的なリズムをもった男女の会話の掛け合いによって構成される作品。