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不実の愛、かくも燃えのeop421のネタバレレビュー・内容・結末

不実の愛、かくも燃え(2000年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

リブ・ウルマン監督作というので興味があり観てみました。内容が内容なのと150分超えの作品なので躊躇していたのです。身も蓋もない無い言い方なのですがしょうもない不倫のお話です。自分が不倫しておきながら妻が不倫したとなると嫉妬に狂っていくマークス。この件、ヴィスコンティの『イノセント』の主人公を思い起こしました。あれもしょうもない男でしたね。『イノセント』現代版といったところでしょうか。妻のマリアンもマークスの親友(本当に親友なのか甚だ疑問…)ダーヴィットと不倫。彼らそれぞれの言い分は身勝手過ぎて呆れます。何と言っても一番の犠牲者はマークスとマリアンの娘イザベルでしょう。その後の彼女の人生に暗い影を落とすこと必須だな、と描かれていないことまで想像してしまいます。序盤のダーヴィットの不敵な笑みが本当に怖かった。その後の破滅的な展開の予兆のようでゾッとしました。途中でウンザリして観るの止めちゃうかも?と思いながら観てましたが不思議と飽きることなく観れたのが不思議です。監督の力量もあるかもですが俳優さんの演技に引き込まれました。凄いなぁ、と感心してしまいました。
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