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グレートレースの一人旅のレビュー・感想・評価

グレートレース(1965年製作の映画)
5.0
ブレイク・エドワーズ監督作。

喜劇の名手ブレイク・エドワーズが原案と演出を手掛けたレースコメディの娯楽大作で、トニー・カーティス&ジャック・レモン&ナタリー・ウッドの3大ハリウッドスターが画面狭し・地球狭しと大暴れします。

20世紀初頭を舞台に、ニューヨーク~パリ間自動車レースに参戦した冒険家レスリーと因縁ライバル:フェイト教授の熾烈な攻防を、気丈な女性記者のヒロイン:マギーを巻き込んで活写した“ドタバタレースコメディ”の痛快作となっています。

スタート地点のNYを出発して、アメリカ西部~アラスカ~ロシア~中欧を経由してゴール地点のパリを目指し冒険を繰り広げる一行のドタバタ珍道中をフルスケールで活写したスラップスティックコメディで、西部の町の酒場で大乱闘を繰り広げたり、アラスカの海を氷塊でプカプカ浮いて陸地を目指したり、中欧の小国のクーデターに巻き込まれたり…とレースそっちのけで各地で大騒動を繰り広げる人々をギャグ満載のコミカル一辺倒に描いています。

白の衣装でビシッと決めた正義気取りの主人公vs黒装束のお間抜け悪党教授が繰り広げる地球横断デッドヒートを、主人公とヒロインとの凸凹ロマンスのゆくえを絡めて活写した娯楽大作で、映画史上最大規模を誇る“パイ投げ乱闘”のド派手シークエンスは一見の価値があります(撮影後の後片付けが大変そう…)。
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