【午前十時の映画祭】にて鑑賞。
ミュージカル原作だったことをすっかり忘れてて、序盤の歌&ダンス展開に一瞬戸惑う😅
単純に《反戦がテーマ》というわけではなさそうだ。もちろんそれは根底に流れているのだけど。
監督らしいストーリーであり(『カッコーの巣の上で』と被る)、ジーザス・クライスト的オハナシでもあり、価値観のぶつかり合いとすれ違いでもあり。
自由の獲得方法はさまざま。
機転、交渉(口八丁?😁)、クスリ、お金
自由とモラルの線引き、狭間。
同じ人間なのに何もかもが同じではない。
見た目、ドレスコード、立場、身分、貧富、モラル、宗教、価値観
馬を御すること。
馬は古い価値観の象徴か?
タイトルのヘアー(=髪)は、自由の象徴か。
すでにダイバーシティ要素が盛り込まれている。ポリコレなんかじゃない。
白は黒に、黒は白に関心を持っている。
※差別的意図はありません
終盤は、確かに衝撃。
先日観た『イニシェリン島の精霊』同様にやり過ぎ感を覚えた。
個人的には主要登場人物の誰にも感情移入できなかった。ハッドが隠していた事情については正直あきれた。
やっぱり単なる反戦ものとは思えない。
決してヒッピー礼賛ではないし、「ラブ&ピース最高!」でもない、と思えた。
自由過ぎるのもよろしくないよなあ。
ミュージカルから改変されているそうで、その辺もまた監督らしい。
これまでは、観たいタイトルなのにタイミングが合わなかったり、時間はあるのに観たいタイトルではなかったりして、利用する機会がなかった【午前十時の映画祭】。今回初参戦して良かった。次回『フィッシャー・キング』も観よっかな。