諒将

いとこ同志の諒将のレビュー・感想・評価

いとこ同志(1959年製作の映画)
4.0
僕のチャンスは6分の1
君のチャンスは6分の5

自分がいくら足掻いても、コイツには一生叶わないなって人間は絶対いて、主人公のシャルル青年にとっては、いとこのポールがそれだったんだと思う。上京したての頃に観たかった。

メインの舞台にして度々若者の巣窟となるポールの実家アパートは、ポールそのものだった。部屋って人間を表すと思う。

燭台の灯がスポットライトみたいに役者を照らしたり、レコードをかけて遊んだり。コーヒーにお酒にと、毎日が享楽極まりない生活スタイル。

主人公シャルルは背格好も含めデイヴ・フランコに似てると思った。

おじさんが、フロレンスをまんまとやりこめ、ポールとくっつけるシーンは見入った。
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