真魚八重子

魔性の香りの真魚八重子のレビュー・感想・評価

魔性の香り(1985年製作の映画)
5.0
久しぶりに観て、ワンワン泣きそうになってしまった。愛する人に疑われる絶望。でも筋書きはヒロインを疑わずにいられないように、青写真が作られていて仕方がないものだ。これも、『赤い教室』や『赤い眩暈』とは少し異なる、心のすれ違いのメロドラマなのだった。メロドラマに、すれ違いは必須である。
ラストシーン、ライトによって黄金色の雨だったことに驚いた。ずっと青を帯びた画面が唐突に変化する、問答無用の演出の力。
真魚八重子

真魚八重子