星降る夜にあの場所で

エミリーの未来の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

エミリーの未来(1984年製作の映画)
4.0

崇敬するIホール初代総支配人様㉜

やむなく諦めた自分の夢を叶えてしまった娘に嫉妬する母親。
娘の少なくない男性遍歴に不信感がつのるばかりの父親。
その祖父母に預けられている4歳の孫(エミリー)。
エミリーの母親は、母親より女を優先してしまうシングルマザーの有名女優。
この四人の愛情はありながらもぎくしゃくしてしまう切ない触れ合いをヘルマ・サンダース=ブラームスは非常に繊細な目線を以て描いています。
以前upした『林檎の木』up予定の『ドイツ・青ざめた母 』そして本作『エミリーの未来』全てに戦争を巧妙に絡め女性ならではの現実的な生き方を登場人物に投影しています。
Iホールセレクションに相応しいどちらかというと女性向けの作品ではないかと思います。
どれも良作なんですが、いかんせんDVD化されていないので(ビデオは発売されています)観て貰おうにも…なんですよね。