【死刑にならない主人公】
主演の松方弘樹が脱獄を繰り返すというストーリーですが、すごくいい加減な設定です。なぜかというと彼は刑務所内外で人を殺し続けているので、こんなに何人も殺したら死刑になるしかないだろうに、どういうわけか刑期が延びるだけで済んでしまうから。
まあ、その辺はフィクションだから気にしないで楽しめばいいだろうとは思うけど、奇抜な面白さがあるかというと、あんまりないんですよね。ユーモラスなところがあるのが救いかな。
妻といい、妹といい、彼に愛想を尽かすことなく、脱獄して訪ねてくる彼を支え助けてくれる。映画内のこととはいえ、この頃の女はこんなにけなげだったのか。時代の差を感じます。あの頃に戻りたい(笑)。