よどるふ

白蛇伝のよどるふのレビュー・感想・評価

白蛇伝(1958年製作の映画)
3.6
中国の民間説話を題材にした東映動画制作による長編の第1作品。物語の主軸となるのは、人間の男性と蛇の精である女性の恋愛だが、脇を固める動物たちが魅力的で、主に彼らの動きを楽しみながら観ていた。パンダが強い。序盤から中盤あたりにある曲芸師パートも印象的。

大塚康生『作画汗まみれ 改訂最新版』(文春ジブリ文庫)には、『白蛇伝』の制作体制が詳細に書かれている。日本アニメーション制作の黎明期における「アニメーションの作り方」のシステムが、また洗練されていない話とか、原画・森康二さんによって生み出された“名演技”の話が面白い。
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