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孫文の義士団のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

孫文の義士団(2009年製作の映画)
5.0
清朝末期、武装蜂起の密談のために香港を訪れた孫文。 そんな彼を亡き者にせんと、西太后は500人もの暗殺団を仕向ける。
だが、暗殺団のスパイでもある警官、物乞いとなった元御曹司、愛する者との結婚を望む車夫、父の復讐に燃える少女ら、市井の者たちが義士団を結成。
中国の未来、己の信念、愛を賭けて激闘に身を投じていく。
中華民国建国の礎を築いた革命家・孫文。彼を清朝の暗殺団から護衛する義士たちの戦いを描くアクション大作。『HERO』のドニー・イェンやニコラス・ツェーら中国映画界のそうそうたる顔ぶれが集結。中国歴代興収記録トップ10にランクイン、アジアの主要な映画賞にて37部門に輝いた話題作だ。

それぞれに命を懸ける目的は違っても、それぞれのドラマを前半に丁寧に描くことで、後半の孫文を守る闘いに感情移入して、熱い感動と共に、心揺さぶられます。清朝は欧米諸国から中国を守りたいという正義があり、革命側は欧米に習って共和制にすることで国民を平等な社会に導き圧政から解き放ちたいという正義があり、それぞれの正義があり、封建的な圧政に苦しんだ中国国民がいかに、命懸けで辛亥革命のために闘い死んでいったか、壮絶なアクションの中で、描かれていて、心揺さぶられます。革命とは、改革のための犠牲に耐えて実行する物だという言葉が、心に沁みました。
ドニー・イェンは、博打好きの汚職警官だが、元妻に頼まれて娘に誇れる父親でありたい気持ちから、義士団に加わるという汚れ役がハマっていて、キックボクサー、カン・リーが演じた暗殺者との凄まじいアクションは、必見です。
レオン・ライの鉄扇を使った超人的なアクションも、良かったです。革命側の支援者の親子愛などの人間ドラマも心揺さぶられます。
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