歴史の授業を観ているようだった。
今の時代では到底考えられないことだが、当時はこれが当たり前の文化であったのだろう。
この時代に生まれなくて良かったという安堵と、現代に生まれたことへの喜びを感じた…
耳慣れない単語に歌舞伎の長唄。
教養がない故に聞き取れない箇所が多くて悔しい。
画面が鮮やかで目を見張る。カメラが上手いのか、美術が上手いのか、現像が上手いのか…全部だといいなぁ。
書割りも併用し…
一部のフェリーニ作品の如く敢えてのオールセット撮影、及び歌舞伎の舞台様式や、シーンをなぞるような義太夫と長唄が、極めてユニークな映画的効果となっていた。
ストーリーは悲惨すぎて好みではないが、流石木…
今村昌平の暗くて重いリアルな感じと比べると、なんだかオールセットってこともあってNHKの人形劇を見ているような、感覚になった。ただその分このクレイジーな脚本の母と息子の関係には結構目がいって、最後の…
>>続きを読むこれは横浜放送映画専門学院の映画史の授業で観た作品でしたね。私が生まれた年である1958年のキネ旬ベストワンになった木下恵介監督作品。
後にカンヌでパルムドールを受賞する今村昌平版がリアリズムを追…
このレビューはネタバレを含みます
リメイクと元になった作品、それぞれが個性的、尚且つ上質で面白いという稀有な作品。伝統的な日本芸能のような音楽と演出で、舞台の幕が下りるように場面の切り替わりがワンカットで展開する。家屋は勿論、山道や…
>>続きを読む異端の作家、深沢七郎の哀愁漂うギターで奏でられる『楢山節』。木下恵介監督が実験的(歌舞伎様式?)な手法で綴った恐怖の姥捨伝説。田中絹代がヨレヨレな姿でおりん婆さんを怪演する。
今村昌平バージョンと…
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