人が人を効率よく殺すにはどうすればいいか考えて、それを作る人間、実行する人間、殺される人間、全て同じ人間のはずなのに本当にしんどい。
10年後にシリーズを再開したのもすごい。
現役時代ならまだしも、目が霞んで融通も利かない退役軍人に何故そんな大役、しかも相棒に据えたのは刑務所帰りの軍人。二人を大役に抜擢したのは、国にとって都合の良い『理由』があってのことなのだけど、それがフィクションにしろ20年前の映画の話だとしても、今現在でも十分あり得そうな『理由』で寒々しかった。
『同胞が他国に捕らわれているのを奪還しようとしたけど、失敗した』。英雄のように殉職した様子をマスコミに流させ、その背後では、国にとって都合の悪い人物の暗殺を成功させる。
貧困、宗教、肌の色。迫害、差別は無くならないし、平和にも自由にもならない。
遥か昔からずっとこのまま。暗澹たる気分になった。
前作に引き続いて「山猫は眠らない」で邦題は続けたみたいだ。Yahoo知恵袋以外に、邦題の由来がなかったけど、あれは本当なのだろうか。
