Yoh

山猫は眠らない2 狙撃手の掟のYohのレビュー・感想・評価

3.5
前作から11年ぶり(!)、それも同じおっさんが主人公(!!)の二作目。何故に作った、という気がしないでもない作品。
序盤にアクションや火薬の爆発シーンがありますが、どうも地味。作品のストーリーもそれほど複雑でもなく、無駄に人間関係も深くないです。
ですが、全体に漂う孤独感は主人公が持つ諦念…によるものでしょうか。軍の横暴に、過酷な現実に、死に、悪態をつきながらもどこか諦めきっている…そんな主人公に感情移入できると、この映画は面白い、ラストの狙撃戦も壮絶に感じるでしょう。逆に前作の綿密な狙撃戦を期待するとほぼ間違いなく幻滅します。緊張感が張りつめる「ジャッカルの日」、悲壮感溢れる「スターリングラード」とはまた毛色の違う狙撃手映画ですね。玄人向けの映画です、ウイスキーでも片手に、じっくり見るのがオススメ。
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