柿トマト

007は二度死ぬの柿トマトのレビュー・感想・評価

007は二度死ぬ(1967年製作の映画)
3.0
007は二度死ぬ

シリーズ5作目。米ソロケット開発を背景に、打ち上げたロケットが行方不明になる事件が発生。英国諜報部員の007は謎のロケットを求めて日本に潜入するが…。

シリーズ初の日本が舞台!そして出てくるキャラクターも若林映子や浜美枝、丹波哲郎など日本人キャストも!ということで、日本人としては嬉しい作品になっていること間違いなし!…と言いたいところだが、何をどう描いたらそうなるのか、トンデモジャパンすぎる(笑)。

丹波演じる田中が在籍する日本の公安が「忍者」集団だったというのが、笑ってしまうところ。いや、このシリーズってMI6の他にCIAとか出てくるけど、それらは普通なのに、なぜ日本だとそうなるのか?

田中に招かれてジェームズ・ボンドも忍者に紛れて修行するけど、槍術とか結局使わなかったしなあ。のちに役にたつならまだしも、変な描写が延々と続いた作品。

また変と言えばボンドが日本人になりすまして、日本人と結婚するというのも訳のわからない狂気を感じる。あれだけ背の高い外国人を「日本人」として潜入させるのはかなり無理のあるのに、整形もせずによくわからん皮膚のようなものを貼り付けるだけというのもいかがなものか?
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