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ブック・オブ・ライフのarchのレビュー・感想・評価

ブック・オブ・ライフ(1998年製作の映画)
3.8
1999年12月31日、まさに世紀末の瞬間、世界もまた終わろうとしていた…

主人公は元神の子、現在は人間の存在の男で、彼の独白が本編の中心として描かれていく。
大した内容ではないが、人間まだ捨てたものじゃないという精神が伝わってくる。
前半の絶望感と後半の希望を見出していく様を、『恋する惑星』のようなフレームレートを落とした手ぶれ感ある映像で撮っていく。どちらも期限付き時間感覚について触れていて、明らかな引用を感じる。

また現在から見れば、この主題がまさに『シンウルトラマン』の根幹であるということもわかってくる。神と人間、どちらでもある存在が、人間の可能性を信じてくれる。応えたくなるのだ。
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