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追悼のメロディのBOBのレビュー・感想・評価

追悼のメロディ(1976年製作の映画)
3.5
『地下室のメロディー』のアンリ・ヴェルヌイユ監督×ジャン=ポール・ベルモンドの復讐サスペンス。

「朝、木の下に横たわる敵を見てほくそ笑む。」ウィリアム・ブレイク

冤罪で7年間服役させられた男による静かな復讐劇。復讐劇とはいえアクションは控えめで、主人公が過去の記憶を遡り、想い出の人や場所を訪ねながら、事件の真相に迫っていく。廃れつつある街を練り歩く姿がとても切ない。

フラッシュバックを多用し、現在と過去を行き来する構成。主人公の揺れ動く内面を描いたハードボイルド映画のような印象も受ける。作品の性質上理解はできるけど、もう少し盛り上がりが欲しかったなー。

ジャン・ポール・ベルモンドの装いが粋。憧れる。

アメリカ製のバーチャルゴルフ設備が登場。70年代から存在していたとは知らなかった。

410
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