期待していませんでしたが、意外にまあまあ楽しかったです。
ジャン=ポール・ベルモンド演じる主人公のフランソワは、誰かに嵌められて殺人の罪を被せられました。7年の服役を終えて娑婆に戻るところからスタートします。もち真犯人に復讐したいわけです。
真犯人探しとか、事件当時あるいはそれまでの回想は、それほど面白いわけではありませんが、クラブの支配人(?)をやっていた頃の片腕だったお姉さんとか、用心棒とか、元カノはステキです。
無実の罪を被せられたわけだから、普通の映画だと主人公は復讐心に燃え上がっているはずです。
でも、この映画のジャン=ポール・ベルモンドはなんかニヤけています。もともとニヤけ顔ですが「マジメに役作りしとんのか!?」とか怒られそうな感じです。サイコ系のニヤニヤでもありません。
ワイ的にはこれが意外にも好印象でした。
7年離れていた間に街はいろいろ変わりました。恨みに囚われていないで、やることだけさっさと済ませて、とっとと他所で出直しましょ みたいな明るさがナイスでした。