海風

ブルジョワジーの秘かな愉しみの海風のレビュー・感想・評価

4.3
上流階級の人らが食事にありつけるまでの話。
毎度、食事をしようと席に着いては邪魔が入り、食事をすることができず、そして満たない欲が溜まり続けていきます。
そんな話。

最後の一本道をひたすら歩くシーンは何か意図がありそうで調べました。
そしたら一つの考察が目に止まり、自分なりに解釈した結果がこちらです。
「彼らブルジョワの上流階級の人らは、労働階級の人々とは違って、特別死ぬほどの苦労をしているわけではないし、明日の食に困っているわけでもない。道といったら曲がった道でもデコボコ道でもなくただただ平坦な用意(保証)されている道を歩いて行くだけ。」なんですよね。
つまりこれは、皮肉の映画なんだろうなと。

明日の食に困っていない彼らが、欲に満たされずに生きているのをちょっとばかし楽しんじゃえ!ってことですね。
よく出来た映画だと思いました。
海風

海風