猫脳髄

ブルジョワジーの秘かな愉しみの猫脳髄のレビュー・感想・評価

3.4
ブニュエル晩年の作品。南米某国の駐仏大使とその友人たちが、ご馳走をはじめ様ざまな欲望を何らかの理由でせき止められ、欲求不満に陥っていくというコメディ作品。そこはブニュエルのこと、夢のなかの夢の話や荒唐無稽な理由など、シュルレアリストの面目躍如である。

ただ、ところどころインサートされる「幽霊の話」が今ひとつ意味不明なのと、尻切れのような幕引きが消化不良になる。もう少し分析的に見るべきかもしれないが、一見には腹落ちしない。
猫脳髄

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