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ブルジョワジーの秘かな愉しみのharuのレビュー・感想・評価

3.5
メシはまだか!?

ミランダ共和国大使ラファエルたちは、友人宅のディナーに招待されるも、行き違いで主人は不在。おなかがすいた一行は近くのレストランに向かうが…

ルイス・ブニュエルのアカデミー受賞作品。ブルジョワジーたちがいつまでたっても食事にありつけず、おなかが空きすぎてついには悪夢まで見始めるブラックコメディ。
お金があっても、欲がすべて満たされるとは限らない。一行は食べ物が目の前にあるのに、いざ食べようとすると邪魔が入り、なかなか満たされない。これがずっと繰り返されるのは地味にキツい。ストーリーはコレといった内容はなく、一行がずっと食いっぱぐれるだけ。それなのに意外と見れちゃったのは、ブルジョワジーたちのズレた発言とか、彼らを襲うトラブルが地味におもしろかったから。お客様を20分も待たせといて「たった20分も待てないなんて失礼ね!」と逆ギレするブルジョワジーたちや、レストランのフロアに遺体を放置しつつ、それでもお客様に食事を提供しようとするレストランズのプロ意識の高さとか、意味わからなすぎて笑いました。
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