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ブルジョワジーの秘かな愉しみのkanappeのレビュー・感想・評価

3.5
ブニュエル6本目
毎度、彼の作品はよく分からないんだけど、ブラックユーモアが効いていて比較的難易度低めの作品。

ブルジョワの皆様がドライマティーニの楽しみ方を丁寧に説明してくれるが、一向に満足できる「食事」「セックス」「睡眠」にありつけない。途中から何が現実で夢かすら分からなくなるが、お育ちの良い彼らは結構何も考えずに、不満を言わず手をつなぎながら歩いている。

私はちょっと高等遊民に憧れているし、どうでもいい人の話を聞いてあげられるブルジョワには「え!優しくね!私には無理!」という感想を抱いた。
他の人の考察を読んでいて、「人々を見下している」という意識が、隠されてはいるが根底にあるということが、ブルジョワジーに対する痛烈批判なのかもしれない。

雰囲気として、パゾリーニの「テオレマ」に近いかも。
デルフィーヌセイリグの衣装はパトゥのデザインとの事。
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