マヒロ

ブルジョワジーの秘かな愉しみのマヒロのレビュー・感想・評価

2.0
ブルジョワな方々の優雅な交流を淡々と描くが、何故か皆食欲・性欲・睡眠欲を満たそうとすると何かしら邪魔が入ってそれらにありつくことが出来ない……というシチュエーションが延々続くシュールなコメディ。

食事をしようとするとレストランが開店休業だったり品切れ続出だったりするし、イチャイチャしようとするといちいち来客があって邪魔されるし、眠ると悪夢をみて飛び起きる。登場人物たちもその状況に困惑しながらも特に怒ったり悲しんだりする事もなく割と素直に受け入れたりしていて、ツッコミ不在のシュールなコントを見せられているかのよう。
この映画、ノリにハマれるかハマれないかで大きく評価が変わってきそうな気がして、自分は残念ながら後者だった。
ヤバいことが起きる⇨夢落ちでした、とか、物語に全然関係ない人物が出てきて何の脈絡もなく自分が見た夢の話をしだすとか、劇中なんども繰り返されるんだけどあんまり面白いとは思えなかった。全体的にハイソな感じというか、上流階級を笑い飛ばすという形の映画のわりにお上品な雰囲気が漂っているのがなんだかチグハグな印象。それも含めて皮肉なのかな?

(2019.269)
マヒロ

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